2004年06月19日

impactという護身術

最近「インパクト」という新しい形の護身術が女性の間で人気を呼んでいる。従来の護身術と違うのは@実践を重視するA技を覚えることより身を守ることを重視するB言葉や態度というものに力を入れるCこれが最も異なる点である。それは全力で戦うことである。そしてこの「インパクト」は精神力というものにもっとも力を入れている。自分を大切に思う心と最後まで諦めない精神力である。そこでこの「インパクト」がなぜ今女性に人気を呼んでいるかを分析する。
 なぜ女性的護身術でなく、男性的格闘技(柔道・空手など)でもなく、今女性はインパクトを選ぶのであろうか。まずインパクトと従来の護身術の違いをみる。それは@攻撃以前に言葉や態度に力を入れるA全力ファイトの2点があげられる。インパクトは、一般的には男性的行為とされ、女性がすることに抵抗を感じる行為(大声を出す・全力で殴る)を積極的に取り入れている点で従来の護身術とは異なる。しかしそれだけでは格闘技と何ら変わりがないという疑問が残る。
 しかしインパクトと格闘技は大きく異なる。@女性的シュチュエーションという方法(力関係、絡まれる、襲われるなど不平等な状況)A自分の身を守るという理念の2点が異なる。ここがインパクトの魅力である精神力の話につながる。従来の精神力とは極めて男性のための考え方である。相手との関係は対等から始まり、相手をなぎ倒すことが精神力の強さとされる。しかしインパクトが提示する精神力とは女性のための考え方である。相手との関係は不平等・不利から始まり、自分を守ることが精神力の強さとされる。そこで女性が強さを持つことが正当化される。
 従来ならば大声を出す、全力で殴るなどの強さは男性の特権であった。もし女性が強さを備えれば、女らしくないとし、男らしさの分野に吸収すれば良かった。柔道の田村選手、テコンドーの岡本選手を見れば明らかである。つまり女らしさと強さは矛盾する要素であった。しかし女性的精神力の誕生により、強さを備えた女性を女らしくないということができなくなる。女らしく、そして強くても何の問題もない。むしろ女らしいからこそ、身の危険も増大し、強さを身につけるためにインパクトを習うことに正当性が出る。女らしさと強さの共存が可能となる。女性としてのアイデンティティーを保ちつつ、強くなれるという女性的精神力というものに魅力を感じてインパクトを選ぶのではないだろうか。
 このような女性的精神力の登場は男性社会をおびやかす。なぜなら男性のまなざしによって作られた女らしさの中で女性が強くなるからである。インパクトは男性のまなざしに抵抗する手段を提示しているのではないでしょうか。
 裏ゼミ後。一言でいうと、先生に潰されました(泣)。でも後で分析すると「男根主義」という批判はもっともであった。男が5人中4人私の論に票を入れたのに対し、女は5人中2人しか入れなかった。80%対40%の支持率。極めて男性的であった。これを読んだ男性諸君。要注意を、、、
posted by かじゅき at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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