2004年08月22日

私鉄文化

@ 私鉄誕生以前、中産階級は郊外に住むことが出来なかった。それは日本が職住分離体制であったため、必死に働く必要のない裕福な人しか郊外に住むことは出来なかった。しかし私鉄の誕生は、通勤の幅を広げ中産階級の郊外住居を可能にした。 
A それにともない、狭い土地で災害・火事を意識し、借り住まいであったのに対し、広い土地で、庭付きの家を購入することが可能となった。そして住宅ローンというものが始まった。中産階級に一戸建ての夢を与えた。
B 私鉄は職だけに焦点を絞るのではなく多角的ディベロッパーを目指した。平日は都心に通勤する父親、都心のデパートに買い物に行く母親、逆に郊外に通学する子供というように多角的な方向性で郊外の価値を上げた。対象を個人単位から、女性や子供を含めた家族単位にした。
C さらに土日は、都心に家族で百貨店に向かい買い物をする。家族で楽しめる空間を作った。さらに郊外に少女歌劇を見に行く。遊園地に行く。野球を見に行く。などなど裕福な家族が、数日かけてリゾート地に行くのに対し、中産階級の家族が、日帰りでアーバンリゾートに行くということを可能にした。
D そしてそれらをメディア・ミックスで盛り上げた。電鉄とメディアが提携し、中産階級の理想の暮らしを形づくっていった。これは皮肉ではない。 

  私鉄文化は間違いなく「健康な資本主義」、「中産階級の楽園」というテーマを一時的ではあれ達成したといえる。
posted by かじゅき at 00:00| 京都 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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